2018年3月1日放送。
知らないと損!もしもの時のお金特集
もしも夫が亡くなったら… 申請しないともらえないお金が沢山!
お金のプロ・井戸美枝さんが教えてくれました。
追記2018年3月23日放送、相続についてはこちら。ミヤネ屋、相続揉めずに得するSP遺産の種類や遺留分って何?
埋葬費
1.夫が会社員・公務員
埋葬料…5万円 夫(被保険者)が死亡で、妻などに支給。
家族埋葬料…5万円 妻や子(被扶養者)が死亡で、夫に支給。
埋葬費…最大5万円 家族がいない場合、親戚知人に実際の費用を支給。霊柩車・供物代・お坊さんへの謝礼はOKだが飲食代はNG。領収書と故人との関係を承継できる書類が必要。
受け取るのは、健康保険組合、協会けんぽの都道府県支部に、2年以内に申請。
2、夫が自営業
葬祭費…1~7万円。
保険料にかかわらず一定額を支給。市区町村によって金額が異なる。東京23区で7万円。大阪市5万円。
市区町村に2年以内に申請。
遺族年金
夫が亡くなった時に、残された妻などに支給される年金。
支給額は、夫の職業、18歳未満の子どもの有無で決まります。
受け取るには、自営業は自治体、会社員は年金事務所で手続きが必要です。
65歳以上で、自分の国民年金(基礎年金)が受給できます。
1、夫が自営業、専業主婦
18歳未満の子どもがいる場合
子ども1人 約8万3600円(妻の基本額・月約6万4900円+子ども約1万8700円)
子ども2人 約10万2300円(妻の基本額・月約6万4900円+子ども約1万8700円×2)
3人目以降は+約6200円
18歳未満の子どもがいない場合
以下のどちらかを選択。
寡婦年金…夫が受け取る予定だった国民年金の3/4を、妻が60歳~64歳の間受給。
死亡一時金…夫が納付した国民年金の額に応じて1回のみ受給。最大32万8500円。
2、夫が会社員公務員・専業主婦
18歳未満の子どもがいない場合
妻が65歳以上 遺族厚生年金(夫の厚生年金の3/4)
妻が40~64歳 遺族厚生年金+中高齢寡婦加算(約4万8700円)
妻が30代 遺族厚生年金
妻が10代20代 遺族厚生年金は5年間のみ支給
18歳未満の子どもがいる場合
遺族基礎年金も受給できます。ただし、中高齢寡婦加算と同時受給はできなせん。
夫の代わりに受け取れるお金
未支給年金給付
年金支給は2か月に1度なので、最大年金の2か月分。年金事務所に申請。
未支給失業保険
死亡日前日までの失業手当を受け取れます。ハローワークに1か月以内に申請。
準確定申告
死亡した夫(被相続人)の代わりに妻(相続人)が行わなければいけない確定申告。
申告の対象者
・個人事業主
・給与の年間収入が2000万円腸の人
・生命保険の一時金や満期金を受け取った人
・不動産所得があった人
故人が確定申告していた人なら必要です。期限は亡くなったことを知ってから4か月。し忘れると、延滞税が課せられます。
夫が亡くなって困ったことは?
1位 葬儀の手続き
2位 金融機関の預金口座が凍結 期間は1~2週間程度。
3位 死亡届、相続
亡くなったと金融機関が知った時点で、銀行口座が凍結されます。お金をおろせないだけでなく、電気やガスなどの口座振替もできなくなるので、家の電気が止まってしまうかも!?
相続人全員の戸籍謄本や印鑑証明、遺産分割協議書が必要です…。た、大変💦
夫が亡くなった時の一般的な流れ
・臨終 死亡診断書3000円~1万円
・葬儀の段取り 死亡届、火葬許可証
・通夜・告別式 葬儀費用平均195万7000円
・カード・年金などの変更手続き
・遺品整理
・納骨 お墓代平均170万円
・相続 平均遺産額約4700万円
夫が仕事中に亡くなったら?(2018年3月2日放送)
労災保険 遺族補償給付
夫が仕事中や通勤中に亡くなった時の給付。仕事中に起きたことによって亡くなった場合。
労災申請は、労働基準監督署へ。調査後、認定されれば支給されます。約4か月後。
1、遺族補償年金
平均賃金の153~245日を給付(遺族の人数による)
遺族特別年金(ボーナスなどから算定した額の153~245日)と、特別支給金300万円(1回のみ)も支給。
遺族厚生年金をもらう場合、遺族厚生年金は100%もらえ、遺族補償給付は減額されます。
月収30万円、ボーナス90万円、遺族2人では、初年度541万2000円、次年度から241万2000円の年金。
大黒柱が亡くなった場合は、こちらの年金になります。
2、遺族補償一時金
遺族補償年金に当てはまらない人。
平均賃金とボーナスから算定した額の、それぞれ1000日分+特別支給金300万円
月収30万円、ボーナス90万円、遺族2人では、1500万円(1回のみ)
18歳以上の子どもがいる場合は、こちらの一時金になります。
自動車損害賠償責任保険
交通事故で死亡した時に支給。
支給額 最大3000万円
保険会社に申請。
犯罪被害給付金制度
殺人などの犯罪で死亡した時に給付。
支給額 最大2964万5000円
都道府県公安委員会に申請。
まとめ
申請しないともらえないお金、結構ありましたね。
家族がもらえる埋葬料に比べ、家族以外の人が受け取る埋葬費は手続きが厳しめ。
お金がもらえるのではなく、実費がもらえるもので、領収書以外に、個人との関係性を証明できる書類が必要です。
また、金融機関の凍結は解除するのが大変そう。
病気になったらお金をおろしておいた方がいいとか、おろすと遺産でもめるとか、スタジオでも色々話していました。
銀行口座がたくさんあっても、残された人は大変です。まとめたほうがいいのかな。
生命保険の受取人を妻や子にしておくのもオススメだそうです。
ちなみに我が家は、こういったノートを買って記入してあります。エンディングノートです。銀行口座番号・保険証番号などをすべて書いてあります。
コクヨ エンディングノート <もしもの時に役立つノート>
井戸美枝さんの本
フィナンシャルプランナー。社会保険労務士やキャリアカウンセラーとしても活躍中。
年金や介護保険など、社会保障全般に詳しい。