2020年11月14日
世界一受けたい授業「息子がいじめの加害者に?」
息子タケくんが、お友達のS君をいじめた実話をもとにした漫画。
話題の本に学ぶ対処法がとり上げられました。
スクールロイヤー(弁護士)の鬼澤秀昌先生の授業。
スクールロイヤーは、いじめや体罰などにアドバイスしてくれる弁護士です。
授業をまとめましたので、参考にしてください。
世界一受けたい授業「息子がいじめの加害者に?」
子どもがいじめ加害者になった時の親の対応
「息子がいじめの加害者に?」は、小学5年生の息子さんがいじめの加害者になった実話。
いじめが分かった時点で、母親は相手の家に謝罪に行き、子ども子育て応援センターに相談に行きました。
支援センターで相談すると、自分の頭が整理されて良いことだと言います。
臨床心理士のアドバイスは、お子さんがスクールカウンセラーと話すこと。
スクールカウンセラーは、学校で子どもや保護者の心のケアや相談に乗る専門家です。
学校では、先生と相手の親と面談もします。
このとき相手に、具体的な改善策を示すのがいいと言います。
反論したいことも反論する前に、第三者の意見をもらい考えることが重要。
その後息子さんは、スクールカウンセラーと面談。
否定されずに聞いてもらって、息子さんもスッキリ。
客観的に反省することができたと言います。
数か月後、子供たちは仲直りもできたそうです。
小学4年~6年生のいじめた理由
- 1位 相手に悪いところがあるからいじめた
- 2位 わるふざけでいじめた
- 3位 なんとなくいじめた
いじめる理由が明確でない場合も多いです。
学校風土の問題
学校風土もいじめの原因になることが…
20~30代の教職員、約800人に聞いたアンケートでは、「パワハラを受けたことがある」が31.9%
先生が威圧的なクラスや、同僚から悪く言われている先生のクラスでは、いじめが多いと言います。
学校が変わることも大事です。
ピア・サポートプログラム
文部科学省推奨
ピアは仲間。生徒が相談役になるプログラム。
このプログラムを取り入れた学校では、いじめや不登校が減ったそうです。
サイト 日本ピア・サポート学会
まとめ
親は、子どもがいじめの加害者になること、被害者になることもあります。
「相手がいじめと感じたらいじめである」と言うのが、いじめの定義。
保護者が子どもの友達を知ると、いじめ加害者になるリスクが半減すると言います。
また、いじめの加害者のまわりには、暴力をふるうモデルがいることが多いと言う話もありました。
子どもは弱者を暴力で支配していいと思ったり、自分が加害者にならないと被害者になってしまうのではと思ってしまうためです。
子どもがいじめの被害者になっても、加害者になっても、冷静に対応できる親は少ないのではないでしょうか。
スクールカウンセラーは、学校経由で申し込むと面談してもらえます。
専門家に相談して、落ち着いて考えることが大切ですね。
「息子がいじめの加害者に?」
著者は、マンガ家の大原由軌子さん。
“いじめ騒動”に巻き込まれた一家のサバイバルを描く、実話マンガです。
「教員×弁護士 対話で解決 いじめから子どもを守る」
スクールロイヤーの鬼澤秀昌先生はいじめ問題の本も出版されています。
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