2022年6月15日
林修のニッポンドリル 学者とめぐる世界遺産SP
3つの世界遺産を学者ならではの目線で紹介されます。
- 長崎県 軍艦島
- 栃木県 日光東照宮
- 広島県 嚴島神社
この記事では日光東照宮・厳島神社についてまとめます。
林修のニッポンドリル【学者とめぐる世界遺産SP】
林修のニッポンドリル【軍艦島】世界遺産を学者目線で紹介!土木学者出水亨
日光東照宮
1617年創建、徳川家康を祀る神社。1999年、世界文化遺産登録。
現在の価値で、約1000億円もかけて作られた豪華絢爛の建築物。
石碑
文字は、大正時代、渋沢栄一が書いたもの。
渋坂栄一は、15代将軍慶喜の元家臣。
石鳥居
神奈川の鶴岡八幡宮、京都の八坂神社と並ぶ、日本三大石鳥居井
1949(昭和24)年の地震の際に怪奇現象が起きた鳥居。
柱の継ぎ目で横ずれが10㎝あったものが、地震で揺れている間に元に戻ったという現象。
柱の継ぎ目は、上下を心木でつなぎ、すき間(遊び)が作られているので、ズレても自己修復できる構造。
彫刻
東照宮は彫刻が多く、実在する動物の中で虎が38体、ウサギが19体もあります。
現在の東照宮を作ったのは、3代将軍家光。
干支で虎は家康、うさぎは秀忠。先代への畏敬の念でこの動物が多いと考えられます。
家光の干支である龍は92体。家光に気を使った職人たちの遊び心かもしれません。
また、有名な眠り猫は、寝たふりをしていて家康がにらみを利かせていると言うのが通説ですが、真下から見ると寝ているように見えます。
南蛮鉄灯篭
伊達政宗奉納の南蛮鉄灯篭は、ポルトガルから輸入した鉄を使っていると言われていました。
しかし、1か月と短期間で作られたものなので、南部鉄で作られたかもしれません。
陽明門
国宝
子どもが遊ぶ様子を描いた彫刻のうち、とくに水がめに落ちた友達を救うため、貴重な水がめを割っている場面に注目。
また龍に似た「息」という架空の動物は、読み方もわからないそうです。
宮島 厳島神社
1996年世界文化遺産登録
大鳥居
日本三景の一つ大鳥居。
風や波で折れないよう、地面に置かれているだけ。屋根の下の4tの重石が押さえています。
現在、70年ぶりの大規模工事中。
今まで8代目と言われていましたが、実は9代目だったかもしれないことが分かったそうです。
地御前神社
厳島神社と同じ時期(593年)に創建。
かつては目の前が海。ここから宮島を拝むのが、本来の参拝方法だったと考えられるそうです。
厳島=神を斎き祀る島。かつては島自体がご神体。人は上陸できませんでした。
豊国神社
豊臣秀吉が建立を命じた社。
畳857枚分の広さがあることから「千畳閣」と呼ばれる重要文化財。
外壁なし、天井裏もむき出し。
大鳥居の高さをはかるための16mの物差しも、豊国神社に現存。
銀の狛犬
可愛い手乗りサイズ、銀の狛犬。
毛利元就の家臣が寄進。
毛利元就が支配していた石見銀山から産出した銀で作られたもの。
まとめ
林修のニッポンドリル【学者とめぐる世界遺産SP】
厳島神社を教えてくれたのは、秋山伸隆先生
研究歴50年、県立広島大学名誉教授。
台風の被害を受けてきた厳島神社は、本殿は今まで一度も台風の被害を受けていません。
美しいだけでなく、海にせりだした形状は、本殿を守る防波堤の形。すごいですね。
日光東照宮を紹介してくれたのは、高藤晴俊さん。
研究歴50年、日光東照宮特別顧問。24歳で奉職以来、50年間歴史資料を管理してきた方。
東照宮についての著書もあります。
よかったらこちらもどうぞ。
以上、ふう@FuuNikkiがお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございます。