2020年9月22日
林修の今でしょ講座「銀行の疑問ウソ・ホント」
近頃ネットバンキングの不正引き出しが多発…キャッシュレスやスマホ決算は大丈夫?
今何かと注目される「銀行の疑問ウソ・ホント」を徹底解明
Q銀行は不正引き出しされたお金は全額補償してくれる?
Q10年以上使っていない口座はお金がおろせなくなる?
Q銀行が倒産すると預金は全額補償される?
Q口座を残したまま亡くなるとお金を下ろせなくなる?
Q銀行の金庫にはいくらある?
Qなぜ銀行は3時に閉まる?その後は何をしている?
元銀行員・上田真一先生、経済評論家・岸博幸先生の講座をまとめました。
林修の今でしょ講座 銀行のウソ・ホント
ネットバンキングと不正引き出し
ネットバンキングは、PCやスマホで入出金、振り込みなどが利用できる銀行。
不正引き出しは、2020年4月から6月で、個人372件・約2億円以上の被害。
不正引き出しに気が付かず、継続的に被害にあうことも…
銀行は不正引き出しされたお金は、預貯金者保護法によって、個人は保障されます。
しかし、被害者に重大な過失があった場合は保障されません(カードを貸したなど)
過失があった場合は、被害額の75%しか保障されません(暗証番号やパスワードが誕生日や電話番号だったなど)
フィッシングサイトとは?
フィッシングサイトは、ネット上でネットバンキングや通販などの本物そっくりな偽ログイン画面。
偽物と気づかないまま、IDや暗証番号を入力すると、悪用されてします。
誘導するメールは、宅配業者や金融機関を名乗り送られてきます。
偽サイトのURLが添付されたメールは、不特定多数に同時に送られます。
見分けるポイントは、URL
- URLに会社名が含まれるか見る
- https:のsをみる sがついているのが本物。セキュリティが高い安全性が高いサイトを表す
- URLの前に?鍵マークがついている クリックするとサイトの情報が見られるので、会社名を確認。
しかしこの3つが絶対ではないので、不審なメールを開かない。ブロックするのが大事。
添付URLから入らず、改めて自分のサイトで検索して、問い合わせの内容が正しいか確認すること。
もしも、サイトに入力してしまったら、ID・パスワードをすぐに変更すること。
使いまわしているなら、すべてのサイトのID・パスワードを変更すること。
休眠預金
10年以上入出金がなく、眠っている預金。
2018年1月、休眠預金活用法が施行。
10年以上入出金がない休眠預金は、社会問題活用のため活用できる=休眠預金の没収
その額、毎年約1200億円
1万円以上残高があれば、休眠預金になる前に銀行から連絡が来ます。
休眠預金になってしまっても、書類をそろえて窓口で手続きすれば引き出しはできます。
ペイオフとは?
銀行が倒産した場合、1つの銀行につき、1000万円と利息は補償されます。
1000万円以上預金している場合は、全額補償されません。
高額の資金は、1000万ずつ複数の銀行に分けて預金するのも手。
1つの銀行で複数の口座を持っていても、1000万円までしか補償されません(名寄せされるため)
預貯金の仮払い制度
口座名義人が亡くなると、不正引き出しを防ぐため、銀行は口座を凍結されます。
昨年、預貯金の仮払い制度ができ、口座名義人が亡くなっても、最大150円までなら引き出し可能に。
認知症になっても、口座が凍結されます。
成年後見制度や、家族信託契約などを利用することができます。
小銭の両替
小銭の両替には手数料がかかります。
ある銀行の例では、
- 1枚から500枚 手数料 550円
- 501から1000枚 手数料 1100円
- 以降、500枚ごとに550円
また、窓口で大量の硬貨を入金する場合も、手数料がかかります。
まとめ
林先生は元銀行員。
東大卒業後、5か月間銀行に在籍していたそう。知らなかったなあ。
銀行は銀行法により、午前9時から午後3時の営業を決められています。
閉店後は、その日動いたお金を整理します。
お金が1円でも合わなければ帰れない。自分の1円玉でごまかすと、懲戒免職になることもあるそうです。
また銀行の金庫には、防犯の面から、その日必要な数千万円ほどしか入っていないそうです。
金庫に札束が大量に入っているイメージがありましたけど、ちょっと意外でしたね。
よかったらこちらもどうぞ。