2022年3月5日
世界一受けたい授業
直木賞を受賞した今村翔吾先生オススメ「百刷本」が紹介されます。
東大・京大で一番読まれた39年前発行の「百刷本」や、若者の短歌ブームで毎年5000部売れる「百刷本」とは?
オススメの本をまとめました。
買って読んだ本は感想ものせているので、参考にしてください。
世界一受けたい授業 今村翔吾先生オススメ百刷本
文庫本百刷本ランキング
1位 136刷 夏目漱石「こころ」
2位 131刷 西尾実・安良岡康「徒然草」
3位 128刷 甲田露伴「五重塔」
4位 122刷 夏目漱石「坊ちゃん」
4位 122刷 岡倉覚三「茶の本」
紹介された本
筒井康隆『残像に口紅を』
Amazon日本文学部門売上1位(2021年7月28日時点)
SNSで話題。
「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった――。
章が進むごとに50音がひとつずつ消える実験的SF小説。
重松清『ビタミンF』
泣ける小説。
22年前に小説が今でも話題。
令和に読みたい百刷本ランキング
今村先生が厳選!
7位 103刷 永六輔『大往生』
1994年発行
永六輔さんは、テレビ・ラジオの司会・作家・作詞家。
自分らしい死を迎えるための生き方がつづられた本
人は二度死にます。まず死んだとき それから、忘れられた時
6位 103刷 ダレル・ハフ『統計でウソをつく法』
1968年発行
数式を使わない統計学入門 グラフの見方が変わる!
5位 110刷 スペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』
2000年発行(日本) 世界2800万部のベストセラー
アップルやIBMが社員教育にも採用。
迷路に住むこびとが食料のチーズが消えたときにとる行動とは?
4位 126刷 外山滋比古『思考の整理学』
1986年発行 263万部のベストセラー
東大京大で一番読まれた本
一番効率がいい勉強法は朝食前。脳が疲れた夜より朝が効率的。朝食後は脳の働きが低下するので、朝食前がいい。
3位 129刷 養老 孟司『バカの壁』
2003年発行
平成で一番売れた新書。
バカの壁を超えるには、個性より人の気持ちを理解すること。自分を変える第一歩。
2位 271刷 松下幸之助『道をひらく』
1968年発行
パナソニックグループ創業者の著。
戦後最も発行されたビジネス書。働く女性のバイブル。
失敗することを恐れるよりも くふうのないことを恐れた方がいい
敵がいなければ教えもない。従って進歩もない
1位 401刷 俵万智『サラダ記念日』
1987年発行
俵万智さんの歌集 282万部のベストセラー
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
まとめ
世界一受けたい授業
直木賞を受賞した今村翔吾先生オススメ!増刷数100回を超える「百刷本」についてお伝えしました。
百刷本(ひゃくずりぼん)は、100回増刷された本。真のロングセラー。
書籍本分の後ろの奥付で確認できます。
奥付は、タイトルや著者名、発行所といった情報が掲載されている部分です。
「◯年◯月◯日 初版第X刷発行」のように乗っているのを見たことがありませんか?
この第X刷の部分が、初版から増刷した回数=刷数(すりすう)
完売するたびに増刷すると、この部分の数字が増えていきます。
100回以上刷られているとは、それだけ多くの人に読まれている本なんですね。
『チーズはどこへ消えた?』を買ってみました。
ランキングでは110刷でしたが、買った本の刷数を確認すると108刷でした。
本は薄い本で、簡単な言葉で書かれています。
とても読みやすいので、あっという間に読んでしまいました。
内容は3部構造になっています。
- 「ある集まり」…クラス会で集まった友人たちの会話
- 「チーズはどこへ消えた?」…小人とねずみの物語
- 「ディスカッション」…物語を知った後の友人たちの会話
物語の登場人物は、小人のヘムとホー、ネズミのスニックとスカリー。
迷路の中で見つけたチーズを毎日食べていると、ある日急にそのチーズがなくなってしまいます。
ネズミの2匹はすぐに別の場所にチーズがないか探し始めますが、小人の二人はすぐに行動しません。
何日か経った後、小人のホーだけが新しいチーズを求めて迷路をすすみます。
登場人物のねずみ2匹は、私たちの中にある単純さの象徴。
小人の二人は、私たちの中にあると複雑さの象徴。
物語の中のチーズは、仕事・家族・財産・健康などの象徴。
迷路は、会社・地域社会・家族などの象徴です。
この帯には「生活に不安を感じているあなたへ」と書かれています。
その下に書かれている言葉は、物語の中で迷路をすすむ小人のホーが壁に書き付けた言葉です。
当たり前だと思っていたことが、変化する時代。
変化にどう対応するかの心構えを、寓話的な物語で教えてくれる本です。
劇的に世界が変わった今、多くの人に読まれるものわかる気がしました。
特にビジネスマンにオススメですが、中学生くらいから読める本だと思いますよ。
教えてくれた今村先生の直木賞受賞作『塞王の楯』はこちらです。
よかったらこちらもどうぞ。
古今東西の有名講師が登場し「使える学問」を講義。目からウロコの授業を受けられる学校です。
見逃した方は、Huluで配信されていますので、ぜひチェックしてみてください。
以上、ふう@FuuNikkiがお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございます。