2019年11月30日
秋田県の山間部、塾もないのに東成瀬村は学力テスト「日本一!」
年間600人の教育関係者が視察に訪れます。
塾もないこの村の子どもたちが優秀なわけは、驚きの学習方法にありました。
東成瀬小学校校長・加藤久夫先生の授業の内容と、東成瀬村の学習法についての書籍を紹介します。
世界一受けたい授業 東成瀬村の学習法
東成瀬小学校
机は縦10センチ、よこ10センチが大きい机を使用しています。特注です。
1学年1クラスは、10~20人。
全児童94人の小さな小学校です。
子ども同士で勉強を教えうことで、学力が伸びました。
先生以外に、非常勤職人として村の人を雇っていて、わからない生徒がでたら個別対応します。
授業終了5分前に、今日の授業について、振り返って発表する時間を設けています。
図書館
授業だけでなく、読書にも力を入れています。
授業の前の10分間は読書の時間があります。
年間の図書費は、児童一人当たり6000円。
全国小学校平均の約2倍です。
ノートを展示
小学校では、使い終わったノートは、1年分まとめて教室や廊下に展示。
友達のノートを見ることで、自分のノートのとり方を工夫。
勉強の質がアップします。
なぜ学力日本一に?
雪深い小さな村。全世帯の約7割が三世代同居。
子どもの家庭学習は親だけでなく、祖父母も面倒を見ます。
村人全員で子どもたちを育てるのが、村の特徴。
学校行事やPTA活動には、親戚も参加。教育の関心度が高いです。
給食費無料、通学バスも無料。村営塾も無料。
村に高校がないため、高校までの通学費も、村が8割負担します。
まとめ
東成瀬村は、人口約2500人。
豪雪地帯で、冬は雪深い地域です。
秋田県の山間部、村の93%が山林という小さな村です。
村にはスーパーマーケットはなく、コンビニは1つだけ。学習塾もありません。
2007年に再開された「全国学力テスト」で、秋田県は12年間で9回も1位。
その秋田県の中でも、東成瀬村はトップクラスの学力です。
通称「学テ」と呼ばれるテストは、小学6年と中学3年の全員が対象(教科は3教科、算数・数学、国語、理科)。
前秋田県知事が「県内一学力が高いのは東成瀬村」と発言して、学力日本一の村として知られるようになりました。
「学力日本一!」 秋田県東成瀬村のすごい学習法
自宅学習ノートから探求授業まで、驚きの東成瀬村式勉強術を紹介。
家庭学習、構造的な授業ノートのとり方、ぐるぐるノート、ハンドサインなど。
そこには2020年教育改革を乗り切る、学力向上のヒントがいっぱい!
第1章 東成瀬村ってどんなところ?
第2章 東成瀬村式自学ノートがすごい
第3章 構造的な授業ノートがすごい
第4章 東成瀬村は授業もすごい
第5章 東成瀬村「学力日本一」までの軌跡
第6章 東成瀬村に見る学力向上のヒント