2020年3月14日
いじめ探偵・阿部泰尚さんが登場しました。
学校のいじめは探偵に相談する時代?
いじめは立証が難しく、学校がとり上げてくれないことも…
探偵という第三者がいなければ、なかなか解決しないケースがあると言います。
ネットいじめにあったとき、最初に必ず行うことは、証拠を残すこと。
いじめられている文面を撮影(スクリーンショット)。
必ず日時がわかるように、証拠を残しましょう。
授業の内容と、いじめ探偵の本やサイトをまとめたので、参考にしてください。
いじめ探偵の授業
いじめを受けている子の変化
遊びに行くときに、友達の名前を言わなくなります。
いつもは名前を言っていたのに、具体的な名前を言わなくなったら要注意。
子どもはいじめを受けていることを、親に隠す傾向があります。
また、暗かった子が明るくなったら要注意。
親に隠すため、わざと明るくふるまう傾向があります。
いじめ例
野球部のいじめ
野球部のいじめの例が紹介されました。
犯人は母親のよく知る、学年一の優等生で、いじめを訴えても誰も信じてくれませんでした。
加害者と被害者が二人きりになるときに、いじめの証拠を押さえました。
暴力を受けたときに、「○○くんやめて」など、誰からいじめられているか言葉に出すことが大事。
また、学校にいじめを相談する時、対応してくれやすくなる方法は、朝10時に電話すること。
アポをとらずに押しかけると、モンスターペアレント扱いされてしまいます。
朝10時なら、教頭や副校長が対応する場合が多く、学校をいじめを認識してもらいやすくなります。
始めは学校も信じてくれなかったものの、証拠を出したことで、校長や加害者からの謝罪や治療費を受け取ることができました。
このときは、カメラをバックに3台、ベルトにレコーダーをつけて、記録したそうです。
中学2年生の女の子のいじめ
彼氏との2ショットをSNSにあげたことがきっかけで、脅迫の手紙が数日おきに届くようになりました。
「彼氏と別れろ」という内容で、あまりの怖さで彼氏を別れました。
探偵は大規模な張り込みを行って、意外な犯人を捜しだしました。
手紙の消印が、SNSに投稿した翌日だったことから、投函された可能性のあるポストを監視。
以前彼氏と付き合っていた女子生徒の母親だと突き止めました。
母親は脅迫罪で逮捕。娘を傷つけられたのが許せなかったと言うのが動機でした。
いじめの犯人は、大人の場合もあるのですね。びっくり…。
NGワード
いじめられている子どもへの声かけた方で注意するポイント。
NGワードは「どんなことがあっても、あなたの味方」
普段使わない言葉は嘘っぽくなるので、信用されません。関係が悪くなってしまうことがあるそうです。
「どうした?」「大丈夫か?」と声をかけて、一緒に対策を話し合うのが大事。
いじめ探偵
阿部泰尚さん
1977年、東京都中央区生まれ。東海大学卒業。
T.I.U.総合探偵社代表。日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー。
国内唯一の長期探偵専門教育を実施するT.I.U.探偵養成学校の主任講師・校長。
2004年、探偵として初めて「いじめ調査」を受件し、以降、約250件のいじめ案件を手がけ収束解決に導いています。
保護者のための いじめ解決の教科書
教師の心理と学校組織の力学を知れば、学校や教育委員会を動かすこともできる。
6000件ものいじめ相談を受けてきたNPO代表による、タテマエ抜きの超実践的いじめ解決アドバイス。
いじめと探偵
いじめ調査の第一人者が、実際に体験した具体的な事例を挙げて、証拠の集め方、学校や加害生徒の親との交渉法や解決法を伝授。
ユース ガーディアン
いじめを学校に相談するには、証拠が大事。
いじめに関する調査は無料。寄付で運営しているそうです。
いじめの相談・寄付はこちらから。いじめSOS ユース ガーディアン