10月28日の、世界一受けたい授業。
夫婦喧嘩を見せると、子どもの脳が変化する?
1時限目 化学
子どもの脳が変化するマルトリートメント=不適切な養育について説明します。
「マルトリートメント」
「マルトリートメント」って知っていますか?
マル=悪い、トリートメント=扱い 不適切な養育のことです。
児童虐待の件数は年々増加。マルトリートメントが問題になっています。
子どもの前で夫婦喧嘩を頻繁に行うと、語彙・理解力が低下することがわかっています。
夫婦喧嘩を見たくない子どもの脳は、視覚野の一部・舌状回が6%縮小するのですって。
知らずにやっているマルトリートメント
5位 過干渉
自己管理できる年齢になっても、あれこれ言いすぎると、子どもは信用されていないと感じます。
危険・恐怖心を感じると脳の偏桃体が変形するのです。
大人になった時、いつもビクビクした人間になってしまうかもしれません。
4位 長時間のスマホ
3歳児 47.57%、9歳児の89.9%がインターネットを使用しています。
スマホを使いすぎると、感情をコントロールする脳梁が縮小。
大人になったら、集団行動ができなくなってしまいます。
1日1時間など、時間を決めましょう。
3位 お風呂上りに裸でウロウロ
子どもが嫌がっているのにやっていると、性的虐待です。
視覚を司る視覚野が変形、記憶力や認識能力が低下します。
2位 兄弟や友達と比較する
子どものプライドを傷つけ、脳にダメージを与えます。
喜びや快楽を感じる線条体が働かなくなります。
大人になった時、アルコール依存や薬物中毒に陥る危険も。
1位 暴言
感情にまかせた暴言は、暴力よりも脳に影響を及ぼします。
聴覚を司る視覚野に問題が。
耳は健康でも音が聞こえない、心因性難聴になる可能性があります。
叱る時は、60秒以内で叱ること。60秒以上の説教はNGです。
親の声かけは?
成長過程の子どもの脳は回復します。声のかけ方に気を付けましょう。
「助かったよ」
洗濯ものを畳んだ子どもを褒める言葉は、「助かったよ」
感謝を伝えることで、自分が役に立っていると子どもが思い、脳にとってもよく響きます。
繰り返し
子どもの言った言葉を繰り返しましょう。
絵を描いた子どもが「キレイなお花を描いたよ」と見せにきたら、「キレイなお花が描けたね」と、優しく繰り返しましょう。
子どもはわかってもらえたと思います。
子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523)
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