2018年12月15日放送。
阿川佐和子先生のベストセラー。
「看る力 アガワ流介護入門」
阿川佐和子先生と、医療法人社団慶成会会長・大塚宣夫先生の特別授業です。
明るいアガワ流介護術
心に余裕を持つために、後ろめたさを持つべし
母親の介護でのこと。
仕事が忙しく会いに行けないとウソをついて、ゴルフに出かけることもあったそうです。
後ろめたさがあった方が、優しくできるという体験談を話してくれました。
好物は喉につまらない
食べることは人間の最後の楽しみ。
家族が作った好物は、不思議と喉につまらない。
大塚先生の病院では、うなぎやステーキもたまに出るそうです。
勿論、調理の仕方も工夫して、飲みこみやすくします。
阿川さんの父親も、食にこだわり、病院ですき焼きを食べたり、お燗で晩酌したりしたそうです。
入院すると、病院食が人生最後の食事になる方も多いでしょう。
大塚先生の病院では、食べ物の持ち込みは自由です。
赤ちゃん言葉を使わない
高齢者には、ていないな敬語で話すこと。
人生の大先輩として扱われると、生きる意欲もわいてきます。
医療より介護 介護より生活
大塚先生の病院では、人間らしい生活を重視。
1日中パジャマでなく、朝になったら部屋着に着替え、ベッドから起きるようにします。
帽子、スカーフ、ネクタイなどを用意して、いつでもオシャレできるようにしています。
恋は長寿の万能薬
ある人気の看護婦さんにはファンが沢山。
その看護婦さんが人事異動で病院を離れることになったとき、自分もついていくと転院した患者さんがいたそうです。
残った患者さんは亡くなり、転院した患者さんだけが10年生きたという本当の話。
会いたい人がいると生きる原動力になる!
認知症の方への対処法
認知症の方は、新しいことを覚えられず、何度も同じことを繰り返し聞くもの。
同じことを聞いてくる時も、否定しない。
肯定すれば安心感を与えられます。
また自分から別の質問をして、関心をそらすことも良い。
またイライラしたら笑っちゃおう! イライラを笑いに変えて、ストレス軽減。
介護される側の心得
家族にこそ、介護費用を払おう。
家族に何かをしてもらった時に、感謝を言葉を伝えること。
その時に、ポチ袋に入れたお金を、その都度こまめに渡すこと。
感謝の気持ちが何倍にもなって伝わる。
まとめ
作家、エッセイスト、キャスター、女優として活躍している阿川佐和子さん。
お父様(作家・阿川弘之さん)を看取り、認知症のお母様を介護中。
「看る力」は、高齢者医療の第一人者である大塚宣夫先生と、理想の介護法・理想の老後を語った一冊です。