2020年4月18日
元サッカー日本代表・中田英寿先生の初授業。
47都道府県を旅して再発見、日本の伝統文化スペシャル
引退後、自分を見つめなおす旅で90か国をめぐり、日本の文化を知らないことを痛感。
2009年からは日本文化を学ぶ旅で、日本全国1600か所以上をめぐった中田さん。
日本の素晴らしい文化、職人技を教えてくれました。
- 鹿児島県 枕崎市 最高級のかつお節作り
- 3グラム5400円の日本一高いお茶作り
- 海外で大人気の九谷焼職人
- 日本酒業界をリードする酒蔵
中田英寿さんの日本伝統文化の授業
高級手もみ茶 茶工房比留間園
お茶の種類
緑茶、ウーロン茶、紅茶は元々同じ葉。
お茶はすべて、ツバキ科のカメリアシネンシス。
- 紅茶…発酵させる
- 煎茶…発酵させない
- 烏龍茶…半分発酵させる
手もみ茶の作り方
手もみ茶は、手で乾燥させるお茶。
茶工房比留間園が紹介されました。
日本一高いお茶を取り扱っています。
良質なお茶畑は自然仕立てという、特別なお茶を作るための栽培方法で育てます。
その年の新芽だけを、丁寧に手摘みします。
焙炉(ほいろ)というガスで温めた台の上で、職人が6時間かけて手もみし、針のような形になります。
3g 5400円の最高級の手もみ茶は、色が薄く、味はまろやか、香りは爽快。
枕崎のかつお節 西村浅盛商店
鹿児島県枕崎 西村浅井盛商店が紹介されました。
農林水産省のかつお節品評価委で、2度大賞を受賞した方に、鰹節を作る工程を見せてもらいました。
かつお節に向くカツオは、脂が乗っていないもの。
切り分けた後、2時間茹で、丁寧に骨抜きして作られます。
茹でる時の温度は、70~80度で投入後、沸騰、95度くらいで丁寧に煮ます。
骨抜き後は、焙乾(ばいかん)という燻す作業に移ります。
3週間焙乾して荒節が作られます。これを削ったものが、よく売られている鰹節です。
本枯れ節は、カビをつけてうまみを出す鰹節です。完成までに4~6か月かかります。
九谷焼絵付師 見附正康さん
石川県の伝統工芸品 九谷焼の絵師の方が紹介されました。
九谷焼 赤絵は、花や鳥を描いた中国風の柄が主流。
見附正康さんは、これまでなかった現在的なデザインを導入し、海外で展覧会を開くほど人気。日本を代表する若手作家です。
制作時にはデザインのスケッチはしないで、描きながら決めます。
筆は市販品をカットし、より細く、細かく描けるようにしています。
秋田の日本酒 新政酒造
新政酒造が紹介されました。
1852年創業、歴史ある秋田の酒蔵。今は8代目。
ジューシーと酸味が強調されたお酒が人気。
地元の米と、地元の水を使って、この場でしか作れないものを目指しています。
多くの酒蔵ではホーローのタンクで日本酒が作られますが、こちらでは木桶にこだわっています。
温度管理も難しく、職人の体力も必要です。
また、日本酒は器によって味が変わると言います。
中田先生が日本酒で最も伝えたいのは、料理とのペアリング。
特におすすめは、日本酒(ナンバーシックス)×生ハムチーズ、日本酒(コスモス)×麻婆豆腐。
に・ほ・ん・も・の
中田さんはこちらの本を出版しています。「に・ほ・ん・も・の 」
47都道府県を旅して出会った日本の「わざ」と「こころ」
47都道府県から厳選した、世界の人に誇りたい日本の逸品=“にほんもの”と、それを生み出す日本の「者」たちを紹介しています。
以上、ふう@FuuNikkiがお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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