「世界一受けたい授業」で、取り上げられた本を紹介します。
今80年前の本が大ヒット「君たちはどう生きるか」
1937年に出版。作者は吉野源三郎氏。
人間としてどう生きればいいのか?
中高生はもちろん、大人が読んでも感動するという声が多数聞かれます。
世界一受けたい授業「君たちはどう生きるか」
吉野源三郎氏
編集者、児童文学者。
1899(明治32)年~1981(昭和56)年。
東京大学卒業後、図書館に勤務。
軍国主義で言論が規制されていた当時、32歳の時、海外の共産党主義運動に関与した疑いで逮捕。
軍法会議にかけられ、死刑判決を受けるはずでした。
逮捕され仲間を売れと拷問を受けましたが、仲間を売るような軍人が信用できるかと裁判官に喧嘩を売って、死刑を免れ釈放されました。
以後、出版の仕事につきます。
検閲が厳しく、思うように本が出版できない時代、児童書で「君たちはどう生きるか」を出しました。
雑誌『世界』初代編集長、岩波少年文庫の創設にも尽力。
「君たちはどう生きるか」
父親が亡くなって、母と暮らす中学生の少年コペル君が主人公。
コペル君は、おじさんがつけたあだ名です。
人間は世の中の一分子と気付いた主人公に、おじさんがコペルニクスにちなんで呼び名を付けました。
勇気、いじめ、貧困、格差、教養…。
今も昔も変わらない人生のテーマに、主人公コペル君とおじさんが向き合います。
友達のことなどに悩むコペル君に、おじさんがノートを通じてアドバイスします。
しかしおじさんは答えは言いません。
弱気なクラスメイトがいじめられているのをみた主人公に、おじさんが言った言葉は「自分で考えるんだ」
言われたとおりに行動するだけでは、一人前にはなれない。自分で考えることが大切だということを、この本では伝えています。
まとめ
かなり昔の話ですが、今読んでも考えさせられる物語です。
いじめや格差など、現代にも通じる問題が書かれています。
漫画はアマゾンで1位になりました。
スタジオジブリの宮崎駿氏が、長編アニメーションにするという発表もあります。
詳細や公開日はあきらかになっていませんが、楽しみですね。
よかったらこちらもどうぞ。
以上、ふう@FuuNikkiがお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。