2018年1月9日
マツコの知らない世界~御三家和菓子の世界~
「和菓子こそ世界で最も美しい」と信じる女性・橋本麻里さんが登場。
創業約500年の虎屋、384年の両口屋是清、214年の鶴屋?信、奇跡の共演!
橋本さんが紹介してくれた、御三家の和菓子をお伝えします。
御三家和菓子
鶴屋吉信
歴史は、214年。伊能忠敬が測量開始した頃。創業地は京都。
紹介された究極和菓子は「松の寂」1296円12個入り
「霜を踏んだような」とマツコさんは表現していました。
鶴屋吉信の松の寂、美しい。 pic.twitter.com/DfNAJvU1IG
— 畑 主税 (@wagashibuyer) December 25, 2015
ロングセラーの定番商品には、京観世などがあります。
鶴屋吉信 京観世1棹(箱入)
両口屋是清
歴史は384年。江戸幕府開幕30年後。1634年創業。創業地は名古屋。
両口屋是清の名称は、尾張藩2代目徳川光友から「御菓子所両口屋是清」の看板を拝領したことから。
紹介された究極和菓子は「御題菓 竹取物語」1836円
古の貴族の優雅さ、月の神秘さを表現しています。着物のように華やかです。
両口屋是清2017年御題菓『竹取物語』 https://t.co/1hGGzlneh6 pic.twitter.com/JIUEqiBr54
— おいしいなごや (@juneco1123) December 8, 2017
「御題菓 竹取物語」は期間限定商品。
定番商品には、よも山、志なの路などがあります。
両口屋是清 銘菓詰合せ
虎屋
歴史は、約500年。戦国大名が誕生した頃。創業地は京都。
16世紀の終わりごろには、禁裏御用菓子屋として既に御所御用を勤めた老舗。
歴代天皇や皇族、徳川将軍家や多くの著名人に愛される、和菓子界のトップブランドです。
紹介された究極和菓子は、竹皮包羊羹「夜の梅」3024円
水分少なめでねっとり。-40度でも凍りません。ちょっと固め。
小豆の粒が、夜の闇の中に咲く梅の花を表現しています。
とらや 竹皮包羊羹 2本入
「夜の梅」は、通年の定番商品です。
虎屋の3つの秘密
1、一代一人制度
兄弟が何にいても、入社できるのは一人だけ。
代替わりの儀式は、京都にある神聖な部屋で、新当主が一人で毘沙門天像を拝むそうです。
「変な家督争いはないってことね」とマツコさん。
2、江戸時代から社内で眠る教科書がある
スケッチが書かれた絵図面のようなもの。社内でも限られた人しか見れません。
菓子見本帳という、300年以上前から使わる菓子作りの参考書です。
17代目・黒川社長が持ってきてくださいました。
また和菓子の「手折桜」と「若菜餅」を、職人さんにスタジオで作っていただきました。
貴重な白小豆を使用しています。
3、御殿場に隠された秘密の工房
とらや工房 東山旧岸邸は、JR御殿場線 御殿場駅から車で15分。
若き18代目が案内してくれました。
5600坪という広大な敷地に、2007年オープン。
他では販売していない、どら焼き・人形焼きなどを限定で販売しています。
店のあんこよりも、とらや工房は甘さ控えめです。
静岡県御殿場市東山1022-1 とらや工房
まとめ
和菓子御三家は、虎屋、両口屋是清、鶴屋?信。
教えてくれた橋本麻里さんは永青文庫副館長。
美術ライター・エディターとして活躍する方です。
御三家の究極和菓子について、橋本さんは「味30%、ビジュアル30%、連想ゲーム40%」と言っていました。
物語を想像しながら味わうのが、和菓子の魅力なのですね。
食べてみました
虎屋の羊羹は、贈り物で買ったこともあります。いただいて食べたこともあります。
でも、自分で買って食べたことはないかも?
「羊羹は虎屋の食ったら、他のは食えない」とマツコさんが言うので、羊羹を買ってみました。
虎屋と言えば、羊羹「夜の梅」が看板商品。
竹皮で包まれた1本は大きすぎますが、ミニサイズも売っています。
自宅用ならこれで十分。
お店の方に伺ったところ、羊羹の1番人気は「夜の梅」で、2番が黒糖羊羹の「おもかげ」だそうです。
鶴屋吉信でもミニサイズの羊羹が売っていたので、「小倉」と「黒糖」を買ってみました。
両口屋是清では、ミニ羊羹は見当たらなかったです。
右の2本が虎屋、左の2本が鶴屋吉信。
小倉で見比べると、虎屋の方が色が濃く、鶴屋吉信の方が小豆の粒が多いです。
虎屋の方が固めでどっしりしていて、鶴屋吉信の方が柔らかくツルンとしています。
黒糖は色の違いはそれほどないですね。やっぱり虎屋の方が固めでどっしりしています。
どちらも箱の中はフィルムに入った羊羹。さっと開けて、パクっと食べられます。
下の写真は、鶴屋吉信の「小倉」です。
どちらも美味しかったですが、私は虎屋の方が好きかも。
ツルンとした羊羹がお好きな方は、鶴屋吉信が好きだと思いますよ。
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