2019年6月25日。
フッ素樹脂加工のフライパンを、科学で解明!
一生役立つフライパンの使い方。
焦げ付きを防ぎ、料理を格段に美味しく作る方法。
フランス料理シェフ・料理研究家、水島弘史先生に教わりました。
焦げ付かせない使い方
空焚きしない
調理前の空焚きは、焦げ付きの原因。
フッ素樹脂加工のフライパンは、プラスチックの一種、フッ素加工で金属のフライパンの表面を加工したもの。
フッ素樹脂の耐熱温度は、約260℃。
空焚きなど強い熱でフッ素が溶け、金属部分が表面に出てしまいます。
金属部分に食品カスがたまり、焦げ付くようになります。
揚げ物の油は180~200℃なので、揚げ物ではげることはありません。
金属のヘラは使わない
金属ヘラを使うと傷つき、フッ素がはがれてしまいます。
油をしっかりひく
食材がある場所以外が空焚き状態になってしまいます。
焦げ付きを防ぐためには、油をしっかり一面にひくこと。
油が気になるので、油なしで焼く人もいますが、焦げ付きの原因になります。
はがれたフッ素樹脂は元には戻りません。
シャキシャキ野菜炒めの作り方
弱火で炒める!
フッ素樹脂加工のフライパンで、弱火で作る事。
高温で長時間調理すると、シャキシャキになりません。
高温(約80℃)で、ペクチンが溶けて水分が流れ出します。
温度がゆっくり上がると、水分が出にくくなります。
中華屋さんの火力はすごく、底が丸い鉄の中華鍋。ペクチンが溶ける前、高速で熱を伝えます。
野菜炒めの作り方(調理時間10分)
- 火にかける前に、野菜と油をフライパンに入れて混ぜる。
- 弱火にかける
- あまり野菜を動かさない。
- 弱火で7分炒め、塩や中華味で味付け。
- 約9分後、仕上げだけ強火。
- しょう油やごま油などで香りづけ(フライパンの真ん中に)
- 胡椒を振って、ざっくり混ぜる。
弱火の方が、野菜の栄養と旨味が増します。
プロが家で使うフライパン
ビタクラフト オリビア ウォックパン
和食とイタリアンのシェフは、内径26㎝、深さ7㎝を選びました。
返しやすい深さがポイント。
協和工業 スーパーストーンバリア フライパン
内径26㎝、重さ880g
フレンチと中華のシェフは、重さで選びました。
軽すぎるのは耐久性がないので。
水島弘史先生の本
科学で料理する水島シェフの本はこちらです。
よかったらこちらもどうぞ。